外国人雇用・労務

#労働問題相談前の準備

外国人雇用の労務管理を会社が確認したいこと

この記事の要点

外国人雇用では、在留資格の範囲、労働条件の伝え方、雇入れ・離職時の届出、職場での説明や支援を分けて確認します。会社ごとの事情と雇用形態で必要な対応が変わるため、まず記録を整理してください。

この記事は、法律に関する一般的な情報をまとめています。個別の事情に対する法的判断や見通しは、資料や経過を確認する必要があります。

監修・執筆: 近藤 良 · 広島弁護士会所属

登録番号 68207

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給料や勤務記録、作業中のケガに関する資料を整理するイメージ

採用時の在留資格と仕事を確認する

採用する人の在留カードや旅券などから、在留資格、在留期間、就労が認められる範囲を確認した日時と担当者を記録します。カードを確認することと、原本を会社が預かり続けることは分けて整理してください。

実際に任せる仕事の内容、勤務場所、雇用形態、在留資格で認められる活動との関係を確認します。就労できるかの判断や在留資格の申請は、個別の資料をもとに必要な専門家へ確認します。

中心業務、補助業務、勤務地、出張先や配置換えの可能性を分けて書き出し、在留資格や指定書などで認められる活動の範囲と照合します。「営業」「通訳」「現場管理」のような肩書だけで決めず、実際に続けて行う仕事と指示を出す部署・場所まで確認してください。

必要に応じて、本人の学歴、専攻、職歴、資格と、会社の事業内容、配属予定部署、職務内容、報酬が分かる資料をそろえます。本人の経歴や会社の仕事内容を都合よく書き換えず、確認した資料、日時、担当者を記録します。

労働条件と説明方法を記録する

雇用契約書や労働条件通知書、給与、勤務時間、休日、社会保険、試用期間、勤務地などを確認し、本人へいつどの方法で説明したかを残します。口頭で説明した場合も、説明した内容を記録してください。

日本語の理解度や本人が使える言語を確認し、必要な制度や職場のルールを理解できる方法で説明したかを整理します。説明が十分だったかは、使った資料、通訳の有無、本人の確認状況と合わせて見直します。

求人、雇用契約書・労働条件通知書、申請・説明資料、現場の指示書や研修計画を横に並べ、仕事内容、勤務地、賃金、時間、休日、雇用期間が一致するか確認します。条件を変更する場合は、変更点と理由を本人が理解できる方法で説明し、記録します。契約成立後は、説明だけで足りるとせず、本人との合意など必要な要件を確認してください。

雇入れ・離職時の届出を分けて確認する

外国人雇用状況の届出は、対象となる外国人を雇い入れたときと離職したときに、雇用保険の対象かどうかなどで様式や期限が変わります。誰の届出を、いつ、どこへ出したかを一覧にしてください。

雇用保険の手続で届け出たのか、別の様式を使ったのか、ハローワークへ確認した内容があるかを記録します。対象者や期限は制度と雇用状況を確認して判断し、記憶だけで処理しないようにします。

会社とのやり取りと相談事項をそろえる

雇用契約、給与明細、勤務表、在留カード確認の記録、届出の控え、会社と本人のメッセージを時系列に並べます。派遣や請負、複数の勤務場所がある場合は、会社ごとの役割も分けてください。

退職、解雇、賃金、労災、在留資格への不安などがある場合は、会社から言われたことと本人の希望を分けて記録します。個別の労務対応は、雇用契約や実際の勤務状況を確認して整理します。

人材紹介会社、登録支援機関などが関わる場合は、契約書で紹介・支援の範囲、会社と本人の費用負担、費用の契約上の負担者を確認するだけでなく、本人が負担してよいものか、問題が起きたときの連絡先、資料の保存・返却を確認します。1号特定技能外国人支援費は、直接・間接を問わず本人に負担させられないことも確認してください。外部の担当者から説明を受けても、会社側の仕事内容、賃金、安全、勤務時間の確認を終えたことにはなりません。

求人、契約、申請・説明資料、現場の仕事に食い違いがある、中心業務や勤務地が決まっていない、在留資格の範囲や必要資料を確認できない、費用負担が不明な場合は、採用や就労開始を急がないでください。直ちに違法又は採用不可能と決めつけず、不足資料と確認事項を整理し、整合性が確認できるまで開始判断を保留します。

よくある質問

よくある質問

外国人雇用・労務のよくある質問

在留カードを確認した記録は残した方がよいですか?

確認した日、確認した人、在留資格や在留期間、実際の仕事の内容を分けて記録してください。原本を会社が預かることとは別の問題として整理します。

外国人雇用状況の届出はいつ必要ですか?

雇入れと離職の際に届出が必要とされていますが、雇用保険の対象かどうかなどで様式や期限が異なります。厚生労働省の案内と現在の雇用状況を確認してください。

日本語が十分に伝わらない場合はどうしますか?

本人が使える言語と理解しにくい内容を確認し、契約、給与、勤務時間、職場のルールを理解できる方法で説明した記録を残します。個別の対応は資料から確認します。

近藤良への相談・依頼について

Web受付に入力すると、近藤良弁護士へ正式に依頼したことになりますか?

いいえ。Web受付は、近藤良弁護士へ相談内容を知らせるための受付方法です。Web受付への入力だけで、弁護士への正式な依頼や委任契約が成立することはありません。弁護士が入力内容を確認し、追加で聞きたいことがあれば、ご入力いただいたメールアドレスへご連絡します。

相談した内容や個人情報は外に出ませんか?

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相談料はいくらですか?

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日本語が不安でも面談できますか?

日本語以外での相談をご希望の場合は、対応可能な言語や方法を確認のうえご案内します。面談では、内容を確認しながら進め、法律上の説明と判断は弁護士が行います。

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