企業法務・労務と残業代請求
従業員から残業代請求を受けた企業が確認したいこと|勤怠・賃金台帳・交渉
従業員や退職者から残業代を請求されたときは、反論を急ぐ前に、労働時間、賃金、手当、勤怠管理、過去の説明、請求額の根拠を分けて確認します。
会社側の記録が残っているかどうかで、検討の進め方が大きく変わります。
著者: 近藤 良 ・ 広島弁護士会 ・ 登録番号68207
更新日:
この法律記事は一般的な情報を整理したもので、個別の法律判断や結果を示すものではありません。
資料や経過を整理しておくと、相談時に状況を確認しやすくなります。
法律記事の閲覧やWeb受付への入力だけで、法律上の判断や正式な依頼が確定することはありません。
Web受付の送信後は、ご入力いただいたメールアドレスへご連絡します。

要点
まず確認すること
残業代請求への対応とは、時間外労働、休日労働、深夜労働、固定残業代、管理監督者性、賃金台帳や出勤簿などの資料を確認し、請求内容への回答や交渉方針を整理することです。
- 雇用契約書、就業規則、賃金規程、36協定、勤怠記録を確認する
- 賃金台帳、給与明細、手当、固定残業代の説明資料を保存する
- 請求期間、請求額、計算方法、相手方の主張を分けて整理する
- 労働基準監督署、内容証明、代理人通知など、届いた書類の期限を確認する
確認すること
相談前に確認する事実と資料
請求内容と期限を確認する
請求書、内容証明郵便、弁護士からの通知、労働基準監督署からの連絡などを受け取った場合は、受領日、回答期限、請求期間、請求額、計算方法を確認します。口頭での連絡も、日時と内容を記録します。
相手方が在職中か退職後か、本人からの請求か代理人からの請求か、すでに労働基準監督署へ相談されているかによって、会社が先に確認すべき資料が変わります。
勤怠と賃金の資料をそろえる
タイムカード、勤怠システム、シフト表、業務日報、入退館記録、PCログ、メール送信履歴など、労働時間に関係する資料を確認します。賃金台帳、給与明細、雇用契約書、就業規則、賃金規程も一緒に整理します。
厚生労働省は、労働者名簿、賃金台帳、雇入れや賃金その他労働関係に関する重要な書類の保存について案内しています。会社側の資料が不足している場合は、何が残っていて何がないかを先に確認します。
固定残業代や管理職扱いを点検する
固定残業代を支払っている場合でも、どの部分が何時間分の残業代なのか、超過分を支払う仕組みがあるか、従業員へどのように説明していたかを確認します。役職名だけで残業代の要否が決まるわけではありません。
厚生労働省の資料では、時間外・休日・深夜労働に対する割増賃金の基本的な考え方が案内されています。具体的な計算や反論は、就業実態と資料を確認して検討します。
手元資料
手元に残しておく資料
- 請求書、内容証明郵便、代理人通知、労働基準監督署からの連絡
- 雇用契約書、就業規則、賃金規程、36協定、労使協定
- タイムカード、勤怠システム、シフト表、業務日報、PCログ
- 賃金台帳、給与明細、手当一覧、固定残業代の説明資料
Web受付の入力
Web受付で入力する内容
- 1.請求を受けた日、回答期限、請求期間、請求額
- 2.対象従業員の雇用形態、役職、勤務実態、退職の有無
- 3.勤怠記録と賃金資料がどこまで残っているか
- 4.会社として認める部分、争う部分、早期解決したい事情
よくある質問
よくある質問
企業法務のよくある質問
固定残業代を払っていれば追加請求は防げますか?
固定残業代があるだけで追加請求を防げるとは限りません。
固定残業代の区分、対象時間、超過分の支払、従業員への説明、実際の労働時間を確認する必要があります。
勤怠記録が一部残っていない場合でも相談できますか?
相談できます。
残っている勤怠資料、給与資料、業務日報、メール、シフト表、関係者の記録を整理し、どの期間・どの資料が不足しているかを分けてください。
近藤良弁護士への相談・依頼について
Web受付に入力すると、正式に依頼したことになりますか?
いいえ。
Web受付は、近藤良弁護士が入力された事情を確認するための受付方法です。
Web受付への入力だけで、正式な依頼や委任契約が成立することはありません。
正式な依頼の前に、費用と進め方をご説明します。
相談できるか分からない内容でも入力できますか?
分かる範囲で、起きたこと、相手方、期限、手元の資料をWeb受付に入力できます。
近藤良弁護士が入力内容を確認したうえで、対応できるか、追加で必要な情報があるかをメールでご連絡します。
相談料はいくらですか?
Web受付は無料です。
法律相談は30分6,600円です。
事件の対応を正式にご依頼いただく場合の費用と進め方は、ご依頼の前に説明します。
通訳費用は現在未定です。
受付後はどのように連絡が来ますか?
弁護士が入力内容を確認し、ご入力いただいたメールアドレスへご連絡します。
すぐに返信できない場合や、追加で確認が必要な場合があります。
期限があるときは、最初に具体的な日付を入力できます。
翻訳文や要約を入力してもよいですか?
翻訳文や要約を入力する場合は、可能であれば元の文章や資料もあわせてお知らせください。
AIなどで作成した回答や整理結果の確認・修正をご希望の場合は、対応できる範囲と費用を正式なご依頼の前にご説明します。
公的資料
確認した資料と確認日
- 厚生労働省「賃金不払残業ってなんですか。」
確認日:
- 厚生労働省「時間外・休日労働と割増賃金」
確認日:
- 厚生労働省「労務関係の書類をパソコンで作成して保存したいのですが」
確認日:
- 厚生労働省「主要様式ダウンロードコーナー」
確認日:
公的資料の内容や制度は更新されることがあります。手続を行う前は、リンク先の最新情報を確認してください。
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