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刑事・起訴後の書類

刑事事件で起訴状や裁判所の書類が届いたときに確認したいこと|期日・事件番号・準備

刑事事件で起訴状や裁判所からの書類、期日の通知が届いた方へ、事件番号・期日・書類名の確認方法と、本人や家族が整理しておきたい資料を説明します。

裁判所や検察庁から刑事事件に関する書類が届いたときは、書類名、事件番号、期日、提出期限、本人の現在の状況を確認しましょう。届いた書類に何が書かれているか、どの点が分からないかを整理しましょう。分からない部分の意味を推測で決めないことが大切です。

著者: 近藤 良 ・ 広島弁護士会 ・ 登録番号68207

更新日:

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資料や経過を整理しておくと、相談時に状況を確認しやすくなります。

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刑事事件で裁判所から届いた書類と期日を整理するイメージ

まず確認したいこと

起訴状とは、検察官が裁判所に刑事裁判を求めるときに提出する書面です。起訴後は、公判期日、証拠、弁護人、保釈、略式命令など、事件の種類と手続の段階に応じて確認事項が変わります。

要点

  • 起訴状、召喚状、期日通知、略式命令など、書類名と受け取った日を確認する
  • 事件番号、裁判所名、期日、提出期限、持参物をそのまま記録する
  • 在宅事件か身体拘束中か、本人・家族・勤務先にそれぞれどのような影響があるかを整理する
  • 欠席、署名、支払、連絡の要否を自己判断で決めず、期限があるものを先に確認する
  • 弁護人が決まっているか、氏名・連絡先、起訴後も担当するか、期日前の打合せ予定を確認する
  • 事実関係の争いと、情状(刑を決める際の事情)の資料を目的別に分け、必要な準備と提出を弁護人と相談する

届いた書類では何を確認して残しておく?

封筒、書類名、裁判所名、検察庁名、事件番号、期日、提出期限、持参物、連絡先を写真やメモで残しましょう。書類の一部だけでなく、封筒や同封物も一緒に保存すると、送達日や問い合わせ先を確認しやすくなります。

家族が書類を受け取った場合は、誰が、いつ、どこで受け取ったかも記録しましょう。本人が内容を理解できているか、通訳や翻訳が必要かも、分かる範囲で整理しておきましょう。

起訴状・期日通知・略式命令はどう違う?

起訴状、期日通知、略式命令、判決書などは、それぞれ意味と対応が異なります。裁判所の説明では、検察官が起訴状を裁判所へ提出することで刑事裁判手続が始まります(刑事訴訟法第256条第1項)。

略式命令は、公判を開かずに行う手続によるもので、通常の公判期日の通知とは異なります(同法第461条)。略式命令を受けた人は、その告知を受けた日から14日以内に、命令をした裁判所へ書面で正式裁判を請求できます(同法第465条第1項・第2項)。届いた命令書の案内と送達日を直ちに確認し、不服がある場合や期限が分からない場合は、資料がそろうのを待たずに弁護士へ相談してください。

第1回の公判期日では、起訴状の朗読、黙秘権の説明、起訴状に対する言い分の確認などが行われます(起訴状の朗読について同法第291条第1項、黙秘権の告知及び陳述の機会について同条第5項)。書類が届いた段階では、今どの手続なのか、どの期日が迫っているのかを先に確認しましょう。

生活への影響と準備資料を整理する

仕事、学校、家族、住居など、生活にどのような影響があるかも書き出しましょう。あわせて、保釈を希望するか、被害者への対応をしているかなども整理しましょう。裁判所や検察庁からの書類だけでは分からない生活状況が、相談時の確認事項になることがあります。

本人や家族がすでに話した内容、提出した資料、警察・検察・裁判所から受けた説明は、いつ、誰とやり取りしたのかが分かるように整理しましょう。記憶で補うより、届いた書面と連絡記録をそのまま残すことを優先してください。

弁護人について、起訴後に何を確認する?

弁護人が決まっていない場合は、相談する弁護士に起訴状や期日通知の期日・提出期限を伝え、選任についても早めに相談してください。弁護人がいる場合は、氏名・連絡先、起訴後も担当するか、期日前に打合せをする予定かを確認しましょう。

弁護人との連絡が取れていない、打合せ日が決まっていない、確認したいことがまとまっていない場合も、期日を待たずに、相談する弁護士へその状況を伝えてください。資料がそろっていなくても、届いた書類と分かる範囲の経過を伝えて相談しましょう。

事実の争いと情状の資料はどう分けて準備する?

事実関係を争う資料と情状の資料は、目的を分けて準備しましょう。起訴状、本人や家族がすでに話した内容、警察・検察・裁判所から受けた説明、手元の資料などを照合して違う点がある場合は、いつ、どこで、誰が何をしたか、どのような記録があるか、関係者は誰か、録音・録画があるかを整理しましょう。そのうえで、何が確かで、どの内容が食い違い、何が分からないかを弁護人に伝えましょう。記憶で補わず、手元の資料と説明を照合してください。

情状(刑を決める際の事情)については、勤務・通学・家族や生活の状況、支援の見込み、被害者対応や弁償など、必要になりそうな客観資料を弁護人と選びましょう。反省文や資料の提出は一律に決めず、認めていない事実を反省文に書くことを急がないでください。資料がそろうのを待たずに、どの資料が必要か、どのように提出するかを弁護人と相談しましょう。

資料

  • 起訴状、召喚状、期日通知、略式命令など届いた書類と封筒
  • 事件番号、裁判所名、期日、提出期限、持参物のメモ
  • 警察・検察・裁判所との電話、メール、書面の記録
  • 本人の勤務先、学校、家族、住居など生活への影響に関する資料
  • 被害者対応、弁償、示談、保釈希望に関する資料
  • 弁護人の氏名・連絡先、起訴後の担当と期日前の打合せ予定のメモ
  • 起訴状や過去の説明と照合した、時刻・行動・資料・不明点のメモ
  • 情状(刑を決める際の事情)として、勤務・通学・家族・生活の状況や支援の見込みを示す資料

相談前の確認

  • どの書類が、いつ、誰に届いたか
  • 裁判所名、事件番号、期日、提出期限
  • 本人が身体拘束中か、在宅で生活しているか
  • 欠席できない予定はあるか、仕事や家族、生活にどのような影響があるか
  • 弁護人が決まっているか、氏名・連絡先、起訴後も担当するか
  • 期日前の打合せを予定しているか、予定している場合はいつか、先に伝えたいことは何か
  • 起訴状や過去の説明とどの点が異なるか、何が確かで、何が分からないか
  • 情状(刑を決める際の事情)として必要になる可能性があるのはどの資料か、どの資料がまだそろっていないか

よくある質問

裁判所から期日の書類が届いたら、必ず出席しなければなりませんか?

被告人は、原則として公判期日に出頭する必要があります(同法第286条)。ただし、事件の種類や手続の段階によって、出頭を要しない場合や裁判所が出頭しないことを許す場合があります(同法第284条・第285条)。例外に当たると自己判断して欠席せず、届いた書類、期日、事件番号を手元に置き、弁護人や裁判所に確認してください。

起訴状が届いた後でも相談できますか?

相談できます。起訴状、期日通知、これまでの警察・検察での説明、本人や家族が把握している事情を分けて整理してください。公判期日や提出期限が近い場合は、日付を最初に伝えると確認しやすくなります。

弁護人が決まっていなくても、期日前に相談できますか?

はい。起訴状や期日通知などの書類、期日・提出期限を手元に置き、分かる範囲の事情を弁護士に伝え、早めに相談してください。弁護人がいる場合も、起訴後も担当するか、氏名・連絡先、期日前の打合せ予定を確認しましょう。資料が全部そろっていなくても、どの資料が必要か、どのように提出するかを弁護人と相談できます。

出典

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